【アルケゴスから学ぶ ! 】レバレッジをかけすぎることの怖さとは ?


お疲れ様です。

少し遅れてしまいましたが、3月26日に投資界に大きなニュースが報じられました。それは、ファミリーオフィス(ヘッジファンド)のアルケゴス・キャピタル・マネジメントによって、世界中の大手投資銀行をはじめ日本でも野村証券など多くの金融機関が損失を被ることがわかりました。

 

野村HDが米で2200億円規模の損害も、巨額ブロック取引と関連か

この出来事が「リーマン・ショックの再来」などと、YouTubeなどで騒がれています。今回は、

    1. このアルケゴス・キャピタル・マネージメントがなぜ損失を被ったのか
    2. そして他の金融機関がどのようなプロセスから損失を被ったのか
    3. 今後の展望

について説明してきます。




Index
今回のアルケゴスによる、世界中の金融機関損失とは ?
レバレッジで破綻という暴挙を、ヘッジファンドでも起こした結果…
リーマン・ショックの再来と言われているが、今後の僕の戦略 !

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今回のアルケゴスによる、世界中の金融機関損失とは ?
Billions in Secretive Derivatives at Center of Archegos Blowup
ビル・フアン氏

まずは、一番の主役であるアルケゴス・キャピタル・マネジメントとはどのようなファンドなのか説明してきます。アルケゴス・キャピタル・マネジメントは、ファミリーオフィスと呼ばれる世界の大富豪を対象に資産運用を行う、ヘッジファンドの1つです。このアルケゴスの資産運用の責任者は、ビル・フアンという人です。このビル・フアン氏ですが、ヘッジファンド界では凄く有名なトレーダーで、今回の件があるまではこれまで大きな利益をあげていました。

このビル・フアン氏の運用スタイルは、

高いレバレッジを効かせた運用

です。レバレッジというのは、他人資本を使うことで自己資本を高めることをいいます。簡単にいうと、10万円の元手を30万円あるものとして投資をすることができます。うまくいけば利益を3倍にすることができますが、その分損失を出すと同じように3倍になります。人や状況によって異なりますが、普通レバレッジをかける時は損失を出しても許容できる範囲でかけます。しかしビル・フアン氏は、この許容範囲を大きく逸脱するくらい高いレバレッジをかけており、同業者ですら不安を覚えるくらいだったとのことです。ただでさえ超富裕層の資金を元手に運用しているのに、そこに高いレバレッジをかけていたため、今回の1件で大きな損失を被りました。そしてその損失に対して、アルケゴスはマージンコール(追証)を迫られ、最終的には株式を200億ドル(2兆2000億円)の処分を迫られました。その結果、一部銘柄の株価が暴落するという事態が発生しました。

そして、暴落した株を有していた世界中の金融機関もそれに飛び火するかのように、大きな損失を計上することになりました。その金融機関をあげると、スイスのクレディ・スイスやJP モルガンチェース、日本でも野村証券やみずほフィナンシャルグループなどが損失計上するに至っています。

みずほFGも米アルケゴスで損失、100億円規模の可能性-関係者

そして、今現在もアルケゴスに関連した取引をしていた金融機関のポジション解消が続いています。




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