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23日にアメリカのバイデン大統領が、富裕層に対してキャピタルゲインによる所得税率を、2倍近くに引き上げる可能性があるとの報道がありました。
米大統領が富裕層キャピタルゲイン増税提案へ、2倍に-関係者
この政策により、アメリカのウォール街を中心としたアメリカのマーケットに衝撃が広がっています。今回は、バイデン政権の政策の1つであるキャピタルゲイン増税とその影響について説明してきます。
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なぜ、増税をすることになったのか ? |
そもそも、なぜ今回バイデン大統領は投資におけるキャピタルゲイン所得の増税を提案したのでしょうか? 実は、バイデン大統領は大統領選の時から所得格差是正のための増税を提案していました。そして、これまで減税政策を推し進めてきたトランプ前大統領の政策を一転し、23日投資におけるキャピタルゲイン所得に対する増税を提案しました。ここで注意してほしいのが、この増税の対象は「年間所得が100万ドル以上の富裕層」が対象となります。普通の会社員や個人事業主程度の所得であれば、増税の対象外となりますので、安心してください。
これまでの記事でも紹介しているように、現在に至るまで富裕層とそうでない層の格差は広がり続けてきました。しかし、今回のコロナによって世界経済は大きな打撃を受け、今尚その影響は続いています。その一方で、主要国中央銀行は大規模な金融政策によって、株価を押し上げる政策を進めてきました。その結果、富裕層とそうでない人々の格差が、さらに大きく開く結果となりました。(以下の記事参照)
【恐怖】今後経済はU字回復もL字回復もしない、「K字回復」するしかない!!
今回の増税は、そうした格差を是正するための政策とされています。